紅天女
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コチラに出向いましてございます〜


連載開始から40年経った今もまだ連載中の「ガラカメ」。
(「ガラカメ」と聞いて「ガラスの仮面」と分かる人は言わずもがなのマンガ好きw
ただ今、マヤと亜弓はそれぞれの阿古夜を模索中だす)
そのキモとなる劇中劇の「紅天女」の再演がありました。
新作能としての初演は約10年前の平成18年…
その当時も平日上演でしたし、その時のワタシはと言えば
夕方に仕事が終わるはずも無く泣く泣く見送ったのでありました

そして待ちに待った再演



勢い込んで姐さんにチケットをお願いした次第です。
姐さん、ありがとうございました



まずは、原作者のお話から。
リアルタイム読者のN井さんが上手にお話を引き出し
またM内先生もお話が溢れて来て、コアな話やレアな話が
たくさんうかがえてとても楽しゅうございましたよ♪
先生の「能は究極の演劇」の意見に同じだ〜と頷き
「一真にはイケメンを!」との事でF王さんに決まった話には
シスターズもニンマリ、納得の配役でございました

いずれもさまもシュっとしたイケメンは好きよね〜(笑)
おはなし 美内 すずえ(漫画家)
中井美穂(アナウンサー)
国立能楽堂委嘱作品 漫画「ガラスの仮面」より
新作能 紅天女(くれないてんにょ)
美内すずえ=監修、植田紳爾=脚本、梅若六郎=演出・能本補綴
<ざっくりしたあらすじ>
戦乱と天変地異で世が乱れた時、一真という仏師が
千年を経た梅の霊木より輝ける天女像を彫り、余の乱れを
鎮めたという伝説があった。時過ぎて、ふたたび災いが
覆った時、一人の仏師がその幻の天女像を求めて旅立つ。
仏師は紅谷に誘われるように迷い込み、里の女・阿古夜と
出会い、そして…。
F王さんがホント素敵でね(いい声だし)

アイ狂言は地震や洪水や津波や噴火そして戦乱などの
災害を演じていて、ここ数年の大きな災害を連想され
コミカルながらも心が痛かった。
(753さんもS三郎さんも熱演。大好き

一真が愛する阿古夜である梅の木に斧を入れる瞬間の
躊躇いと葛藤…会場全体が息をのむあの緊張感。。。
能のワキは傍観者が多いんですが、これはシテと同等でしたね。
そして梅の木から天女が出て来たときの感激といったら…
ワタシ涙出て来ましたもん。
最初阿古夜で出て来たG祥さんは身体が辛そうな感じで
心配しましたが、天女になってからは持ち直したような…。
これで体調万全だったらどんだけ総毛立つ舞台になったんでしょ。
あぁ、いいお舞台でした

(出だしの月影千草は、あってもいいけど無くていいかな。
ワタシとしては単純にお能として楽しみたいので)
ふふ、トータルにみればやっぱり少女マンガの世界でした

阿古夜・紅天女:梅若玄祥
仏師・一真:福王和幸
東の者:茂山七五三
西の者:茂山千三郎
笛:藤田六郎兵衛
小鼓:大倉源次郎
大鼓:亀井広忠
太鼓:加藤洋輝
後見:山崎正道・永島充・松山隆之
地謡:観世喜正・小田切康陽・馬野正基・角当直隆
土田英貴・谷本健吾・坂真太郎・川口晃平
月影千草:岩崎加根子