香古箱

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留袖顛末記

もう本番から一ヶ月以上も過ぎ
今はノンビリとまた頼まれモノを縫ってます。
一応、自分への覚え書きとして
黒留の行程を残しておきます

まずはサルベージしてきたばかりの時

     150819_133205.jpg

25年前の兄の結婚式にワタシが借りて着て
そのままになってました。
見事に胴裏や比翼が変色してます
そして黒地の部分にはカビの白いポツポツが…
持ち帰った後は、即、解体して洗い張りに出しました。

印付けをして繰り越し揚げから縫い始めます。
揚げにはぞべ(ぐしびつけ)を入れます。
黒地は目立つので慎重に×2。

    161020_162552.jpg

さて、身頃を縫いはじめると柄部分の汚れや
箔の剥げなど経年劣化が気になりましてね。
(地のしアイロンをかける時は裏側なので気にならなかった)

161027_154919.jpg 161027_154942.jpg

染み抜きに出す? いやいや、そこまでお金は掛けたくない…
てことで、柄自体色数が少なかった事もあり布描きペンで
ちょちょっと修正すればいっか〜と(笑)

一応、修正後 ⇒ 170210_134705.jpg

完全に目立たなくなる…とまではいきませんが
自分で納得出来るまではやったのでこれでOKです。
誰も着てる人の着物に顔を近づけて手に取って
まじまじ見る人はいないでしょうしね

古いモノなので掛け襟が短く、地衿から新しく取りました。
そうすると古い掛け襟を接いでも地衿は足りなくなります。
足す生地が無いので衿先布を衿に接ぎました。
下前の衿先は見えない所なので違う色の有り布で補填。

170227_163426.jpg 170113_143434.jpg

掛け襟のぞべ(ぐしびつけ)も目立つ所なので丁寧に。
最初のは気に入らなくて、これは二度目

裾にフキ綿を入れるのも初めて!
今までの経験を頭の中でフラッシュバックさせつつ
先生の説明を聞きながらなんとか作りました。
(最後上手く行かなくても「自分のだから!」を免罪符にw)

さて表の着物が仕上ったら、今度は比翼。
先生の説明を聞きながら積ったり裁ったり
間違えて鋏を入れちゃった所もありますが
(さすがに呆れられた・・・
自分のだし、見えない部分なのでとかなり大雑把(苦笑)
また、お稽古に通う日数が少ないので
自宅では和裁士会から出ている本を見ながら
出来る所を進めていました。
しかし、先生のやり方と若干違うんですよね〜。
本と先生との歩み寄る部分を探しながら
何とか完成させました

※着る段階になって、なるほど先生のやり方は理にかなってるな…と。
 他の方の黒留より比翼の衿がキレイに決まりましたもの。



これが実家の女紋。

   170227_163527.jpg

「抱き牡丹に木瓜」だったかな?
詳しい名称は覚えてないのですが、
表紋は「庵に木瓜」と木瓜繋がりなのであります。
婚家の表紋は紋帖にも載ってないモノなので
新郎の衣装は替え紋を使ってもらいました。



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8 Comments

Tomoko  

こういうの、記録として残しておくといいと思います。
後年振り返ることもきっとあるかと・・・。
この着物染めた職人さんもまさかにこんな息ながく着てもらえるとは
思わないことかもしれませんですね。
ほんにお疲れさまでございました♡

2017/03/27 (Mon) 23:47 | EDIT | REPLY |   

uzuz  

布描きペンでの修正、お見事です。
綺麗になるんですねぇ。
それにしても和裁がおできになるのが羨ましいです。
自分で縫えると、色々と遣り繰りできるのですよね。
何より財布にやさしい・・・
(手縫い長時間が我慢できないのです。刺繍も苦行で・・・ミシンは好きです)

2017/03/28 (Tue) 10:53 | EDIT | REPLY |   

香子  

Tomokoさま

ありがとうございます☆
母が若い頃作って、両親とも兄弟多い長男長女だったので
叔父や叔母たちの結婚式にはもれなく着て、仲人の時も着て
…なのですっごく着たんじゃないでしょうか?
ワタシの箪笥が終の住処になりました i-179

2017/03/28 (Tue) 11:21 | EDIT | REPLY |   

香子  

uzuzさま

ふふ、手っ取り早いですよ@布描きペン(笑)
くすんだ白い所なんてササ〜っとね v-218

> 何より財布にやさしい・・・

いやいや、いろいろやり繰り出来るのはいいですが
受講料が掛かっているのでお財布に優しいかどうか・・・
3ヶ月分=留袖のお仕立て代ですよ i-230
(制作に ほぼ3ヶ月掛かりましたもの)

2017/03/28 (Tue) 11:26 | EDIT | REPLY |   

かなこ  

御仕立てできるのはやっぱうらやましいです、
自分なんて息子のズボンのすそ上げでヒイヒイ言いましたもん。
お財布に優しいのはもちろん、思うように工夫できますもんね。

留袖もここまで着てもらえたら幸せですね。
自分の女紋は“割り梶葉”です。女紋は丸っこいのが多いわけではない?

2017/03/28 (Tue) 17:26 | EDIT | REPLY |   

神奈川絵美  

こんにちは! ふむう、細部にいろいろな工夫があるのですね。
私も布描きペン、参考になりました。
そういうものがあること自体、情報がないと自分では気づけないので…。
ホント、顔を近づけてまでチェックする人なんていませんし、
家に代々伝わる…と言えば、多少こなれた感のある方が、
むしろいいものに見えたりしますよね。

2017/03/28 (Tue) 22:49 | EDIT | REPLY |   

香子  

かなこさま

最近では自分勝手にやり繰りしてるので
先生に呆れられてます…あはははは i-229
基本、手芸は好きなんですよね〜。
家庭の事情から屋内での遊びが多かったですから。

> 自分の女紋は“割り梶葉”です。女紋は丸っこいのが多いわけではない?

母は庵に木瓜は角張ってて好きじゃないと言ってました。
はっ、もしかして母が作ったモノかしら?
ちなみに母の実家の紋は三つ柏なんですよ。

2017/03/29 (Wed) 09:17 | EDIT | REPLY |   

香子  

神奈川絵美さま

古いモノなので結構手を入れました。
袖丈も1尺2寸だったのを1寸伸ばして
そしたら縫い代が5ミリくらいしかないギリギリだったり(苦笑)

布描きペンは以前GUのTシャツをカスタマイズした時に使ったので
これならイケルかも♪と思いましてね i-278
悉皆代に何千円も掛けるより懐にぐんと優しかったです(笑)

2017/03/29 (Wed) 09:21 | EDIT | REPLY |   

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